01.要求仕様:DevBlueprint
1. プロジェクトの概要
1.1. 目的と背景 (Why)
- REQ-GOAL-1.1: このプロジェクトで解決したい課題
- 個人開発や小規模なプロジェクトにおいて、ドキュメントの欠如や非一貫性が、品質の低下や将来のメンテナンスコスト増大の原因となっている。また、モダンな開発プロセス(CI/CD、自動化)の導入には、専門知識とセットアップの手間が伴う。
- REQ-GOAL-1.2: 目指すゴール
- 開発者が、高品質で一貫性のあるドキュメント基盤と、それを支える自動化された開発プロセスを、数分で立ち上げられるようにする。これにより、開発者が本来の創造的な活動に集中できる環境を提供する。
- REQ-GOAL-1.3: ターゲットユーザー
- 個人開発者
- 2〜5名程度の小規模開発チーム
- 新しいOSSプロジェクトを立ち上げようとしている開発者
1.2. プロジェクトのスコープ (What)
- REQ-SCOPE-1.1: 対象範囲 (In Scope)
- 要求仕様からテスト仕様までの、体系化されたドキュメントテンプレート群の提供。
MkDocs
とMaterial for MkDocs
をベースとした、静的ドキュメントサイトの構築基盤の提供。- GitHub Pagesへのドキュメント自動デプロイを行う、GitHub Actionsワークフローの提供。
- ブランチ戦略、コーディング規約などの開発ルールテンプレートの提供。
- プロジェクトのセットアップと運用を補助する、インタラクティブなCLIツールの提供(将来構想)。
- REQ-SCOPE-1.2: 対象外 (Out of Scope)
- 特定のプログラミング言語やフレームワークに強く依存する機能。
- GUIによるドキュメントの直接編集機能。
- リアルタイム共同編集機能。
1.3. ステークホルダー
- プロジェクトオーナー/開発者: BitzLabs
- 主要な利用者: BitzLabs内の各プロジェクト、このテンプレートを利用する外部のOSS開発者や個人開発者。
1.4. 成功基準 (Success Criteria)
- v1.0リリース目標: この
DevBlueprint
テンプレートを使い、DevBlueprint
自体のドキュメントサイトが完全に構築・運用されていること。 - 定性的目標: テンプレートを利用した開発者が、自信を持ってプロジェクトを開始でき、開発プロセスが明確になったと感じられること。
2. 非機能要件 (NFR - Non-Functional Requirements)
要求IDについて
各非機能要件にも、NFR-[カテゴリ]-[メジャー番号].[マイナー番号]
形式でIDを付与します。
2.1. ユーザビリティ
- NFR-USBL-1.1: セットアップガイドに従うことで、GitとGitHubの基本的な知識を持つユーザーが、30分以内に自身のプロジェクトでドキュメントサイトを公開できること。
- NFR-USBL-1.2: ドキュメントサイトは、PCおよびスマートフォンの両方で、情報が欠けることなく快適に閲覧できること(レスポンシブデザイン)。
2.2. 保守性・拡張性
- NFR-MAIN-1.1: 新しいドキュメントファイルの追加やナビゲーションの変更は、
mkdocs.yml
とMarkdownファイルの編集のみで完結すること。 - NFR-MAIN-1.2: ユーザーは、提供されるテンプレートを、自身のプロジェクトの要件に合わせて容易にカスタマイズ・拡張できること。
2.3. 互換性
- NFR-COMP-1.1: GitHub Actionsワークフローは、GitHubが提供する標準的な実行環境(
ubuntu-latest
など)で動作すること。 - NFR-COMP-1.2: (将来のCLIツール)Node.jsのLTSバージョンで動作すること。
3. 詳細な要求仕様へのリンク
- 01.機能要件:
DevBlueprint
が提供する機能(CLIツールなど)ごとの詳細な要求はこちらを参照してください。 - 02.ユースケース:
開発者が
DevBlueprint
をどのように利用するかの具体的なシナリオはこちらを参照してください。
要求IDの命名規則について
このドキュメント内で使用されるREQ-
やNFR-
で始まるIDの命名規則については、03.開発ルール/03.ドキュメント規定/01.ドキュメント規則を参照してください。